大腸が原因の腰痛
最近、便秘気味だ、お腹がはっていることが多くて腰痛があるという方は、大腸が原因かもしれません。
このページでは大腸と腰痛の関係について説明します。
■大腸の解剖
大腸は1.5~2mほどの長さの臓器で,小腸に続いて,右下腹部から始まり,右上腹部→左上腹部→左下腹部へ至り,肛門へつながります。
詳細には、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられます。
■大腸が原因で腰痛が起こるメカニズム
①腸内環境の悪化による腸の蠕動運動の低下
私たちの腸内にはさまざまな細菌がすんでおり、大きく分けて三種類の菌が住んでいます。この三種類の細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和菌のバランスによって腸の働きや身体の健康状態が左右されます。
この腸内にいる細菌のバランスを腸内環境といいます。
●善玉菌が多い状態
腸内環境が良く免疫力が良くなり、血液がさらさらになります。また、腸内環境が良い状態だと消化も早くなり、栄養素の吸収も良くなるため、お通じも良くなり健康的な肌をつくることができるようになります。
●悪玉菌が多い状態
腸内環境が悪いことを意味します。悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなってしまうと、肌荒れを起こしてしまったり、アレルギー反応が起こりやすくなってしまったりと体の不調を起こし易くないます。
●なぜ腸内環境が悪くなるのか?
腸内環境が悪化する要因は主に2つの原因が考えられます。
「食べ過ぎ」と「ストレス」です。
◆食べ過ぎ
現代人の腸内環境悪化の中で、特に肉類の食べすぎがもっとも大きな割合を占めていると言われています。そもそも日本人は肉を食べる量が少なかったため、身体が肉を消化するのに時間がかかってしまいます。
肉の摂取量が多すぎると、腸内で消化するのに時間がかかってしまうために腸内の悪玉菌が増えてしまい、腸内環境を悪化させます。
また、全体的に食べすぎてしまうことでも消化に時間がかかってしまい、腸内環境が悪化してしまいます。
◆ストレス
ストレスも腸内環境を悪化させる原因のひとつです。大きなストレスを受けてしまうと腸が痙攣してしまい、本来の蠕動運動を失って便秘になりやすくなります。
そのため、悪玉菌が繁殖してしまい結果として腸内環境が悪化し腸の蠕動運動や栄養素の吸収ができなくなってしまいます。
●便秘は腰痛の一歩手前
慢性的な便秘の状態は、「腰痛になる一歩手前の状態」であることを意味します。便秘が慢性化すると、腸内に便と便から発生されたガスが溜まっていき、腸を膨張させてしまいます。腸が膨張すると周辺の器官や血管、神経などを圧迫してしまい、それが血液循環の悪化などを引き起こします。
血液循環が悪くなると、滞っている場所に疲労物質が溜まっていくため、腸に近い腰の部分は、腰痛などの痛みを発生しやすくなってしまうのです。
また、便秘の状態では、便が腐敗していき、毒素が排出されてしまいます。その毒素は腸から吸収されて血液を通って体へ循環していきます。腸に近い腰の部位は、特に毒素が溜まりやすく、そのため筋肉の緊張を引き起こすなどを通じて、腰痛が引き起こされる原因となるのです。
これらの理由から、便秘の状態が慢性的に続いている人は特に、同時に腰痛を引き起こす可能性が高いです。
②大腸と関連する筋肉の影響
大腸と関連する筋肉は
・ハムストリングス
・大腿筋膜張筋
・腹横筋
・腹斜筋
で、ここではハムストリングス、腹横筋について説明します。
●ハムストリングス
ハムストリングスは、外側にある大腿二頭筋と内側にある半腱様筋、半膜腰筋とに分けられます。
大腸の腸内環境が悪化して機能が低下すると、ハムストリングスが疲労した状態となり筋自体が硬くなり、縮んだ状態になります。
そうなるとハムストリングスは、骨盤の坐骨という部分についているため、ハムストリングスが縮むと骨盤が後傾(後ろに倒れる)してしまいます。そうなるとハムストリングスと協力して骨盤のバランスをとっている骨盤の上部につく多裂筋への負荷が増えてしまいます。つねに多裂筋が過負荷な状態となり、腰痛を起こします。
●腹横筋
腹横筋は、お腹の筋肉の一番下にある筋肉でインナーマッスルと呼ばれています。この筋肉は、胸腰筋膜を介して背中にある多裂筋という筋肉と共同して脊柱の安定化を図り体幹の安定に貢献しています。つまり、大腸の機能低下で、腹横筋の機能低下が起きると多裂筋も作用しにくくなり体幹が不安定な状態になってしまいます。そうなると、アウターマッスルである脊柱起立筋などが代わりに脊柱を支えようと頑張って、結果腰痛になっていきます。
■腸内環境を良くするには?
①野菜中心の食生活を送ること
日本人の腸は肉を消化するのに時間がかかるようになっています。消化に時間がかかってしまうと腸内環境が悪化してしまうため、肉中心の食生活ではなく、野菜中心の食生活に変えることで腸内で消化が進みやすくなり腸内環境が改善しやすくなります。
②適度な運動をすること
適度な運動をすることで、腸の働きが活発になり消化が早くなります。あまり負荷が強すぎる運動をしてしまうと腸が動かなくなってしまい逆効果になるので、軽いウォーキングが効果的です。
③ストレスを溜め込まないこと
なにより大切なのがストレスを溜め込まない生活をすることです。腸はストレスに対して過敏に反応してしまいます。この3つは、大前提です。なるべくストレスがたまらないように睡眠時間を多く取ったり。リラックスする時間を過ごすようにすることが大切です。
あとは、腸のマッサージをすることで、蠕動運動を促すことができます。
もし大腸が原因かもと思ったら、気軽にご相談ください。セルフケアや食事のアドバイスも行います^^
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